2016.07.14

INSIGHT

元号を使っているのは日本だけ? 日本人でも意外に知らない元号カルチャー

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© Fujifotos/アフロ

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昨日日本中を駆け巡った、天皇陛下が生前退位の方向性を示されたというニュース。200年ぶりの生前退位となるのか、真偽のほどを含め大きな話題を呼んでいます。

 

そんな中多くの日本人が気になっているのが、平成の次の元号。少し気が早いものの、Twitterでは「#次の元号」の予想が盛り上がっています。

日本人でありながらも、馴染み深いはずの元号のことをあまり知らない私たち。元号のあれこれをご紹介します。

 

亀をもらったから元号が変わる?

 

『日本書紀』によると、日本で初めて元号が使われたのは、645年の「大化」。法として元号が制定されたのは701年の「大宝」で、以降継続的に用いられ、現在まで続く長い歴史を持った制度です。

 

1979年(昭和54年)に成立した元号法に、「元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める」との記載があり、現在の日本では「一世一元の制が敷かれています。

元号の選定条件は、

 

(1)国民の理想としてふさわしいような、よい意味を持つものであること。
(2)漢字2文字であること。
(3)書きやすいこと。
(4)読みやすいこと。
(5)これまでに元号または送り仮名として用いられたものでないこと。
(6)俗用されているものでないこと。

 

と定められており、政府が有識者と構成する「元号に関する懇談会」で決められるとのこと。

ちなみに「平成」の由来は、『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」からで、「内外、天地とも和が達される」という意味なんだとか。

 

 

しかし、太古の日本では、占いや天変地異などの理由で、短期間で改元されることが多々ありました。当初は改元の理由にちなんだ字が選ばれることが多かったものの、次第に縁起の良い意味を持つ字の組み合わせが採用されるように。

奈良時代には、「亀をもらったから」「黄金が見つかったから」という理由で改元されたことも。献上された亀は縁起がいいとされたため、霊亀・神亀・宝亀と3つの元号に亀の文字が使われていました。

 

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▲奈良時代に使われた元号一覧と改元理由 @ja.wikipedia.org

 

元号は通常漢字2字で表されますが、まれに3字、4字、6字の組み合わせを採ることもあったそう。237にものぼる日本の元号の中で採用された字はわずか72字で、内21字は10回以上用いられています。

 

「未だにこんな伝統が……」驚く外国人

 

一方、中国から入ってきた元号という制度は、現在世界でも日本でしか使われていません。

そんな日本独自の制度に、外国人は様々な反応を示します。こちらは、外国人向けに日本の文化を紹介する動画シリーズのひとつで、元号について説明したもの。

 

 

動画内で紹介される膨大な数の元号や身分証に記載された元号に、ジャパニーズカルチャーに興味を持つ外国人が様々なコメントを残しています。

「覚えるのが大変だ、面倒くさくないの?」「未だにこんな伝統が残っているなんて!」という驚きの声から、「紛らわしいよ、理解できない……」というお手上げの声まで様々。

 

「日本が未だにエンペラーによる統治を認めてるなんて驚いたよ。このことについて日本人はどう考えてるの?」というイギリス人の疑問に対し、日本人が「多くの日本人はエンペラー(天皇)に対して深い敬意を抱いてる。天皇は実際にはエンペラーではなく、日本の象徴なんだ」と返事をしている様子も。

珍しい日本文化としての元号に、外国人は興味津々の様子。日本人にしか理解できない時代感覚は、不思議なもののようです。

 

元号廃止論もありつつ、やはり日本人にとっては馴染みの深いものである元号。今回の報道を機に、普段は考える機会の少ない元号に思いを馳せてみては?

 

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