2017.04.28

INSIGHT

「101歳の100m」彼女が走った1分間の記憶。

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彼女の名前はマン・カウルス、101歳。94歳からキャリアをスタートした遅咲きのアスリートだ。このレースでは100mを1分14秒でゴールしている。彼女が今回参加したワールド・マスターズ・ゲームスは、ニュージーランドで開催されたマスターズ大会(※1)で、陸上競技以外にも自転車や卓球など28種類のスポーツが行われている。日本でも武井壮さんが出場したことで知った方も多いかもしれない。延べ人数25,000人が参加するこの大会には、元オリンピック選手や幼いころからそのスポーツに慣れ親しんでいる選手もいれば、彼女のように年をとってから競技を始めたという選手もいる。

 

女子の100mの世界記録は1988年にアメリカのフローレンス・グリフィス=ジョイナーが出した10秒49。マン・カウルスが出した1分14秒と比較にならないほどの速さだ。しかし101歳の、しかも94歳で走り始めた彼女の走りにはそのタイム差をなくしてしまうほどの活力が溢れていたのではないだろうか。その1分14秒にはこれまでの人生が込められているようにも感じる。

 

日本に100歳以上の高齢者が何人いるか、パッと答えられる人は少ないだろう。2016年、100歳を超える高齢者は過去最多の6万5692人に上った。100歳記念に厚生労働省から贈呈される銀杯も純銀製(7600円ほど)から銀メッキ仕上げのもの(3800円ほど)に変更されたという。少々残念な経費削減である。
 

 

人生100年時代といわれる中、100歳まで生きることは決して特別なことではなくなった。超高齢化社会を目前に、彼女のレースはこれから100歳を迎える多くの人に勇気を与えたのではないだろうか。

 

※1:4年ごとに開催される中高齢者のための国際総合競技大会。参加資格年齢は競技ごとに異なり、25歳〜35歳の間で設定されている。年齢以外には参加資格は設けられておらず、誰でも参加することが出来る。

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