2017.11.16

EXPERIMENT

子供も大人もくつろげる場を 異色のバー「子供と、BAR」がつくる子ども食堂に密着

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子供たちの「孤食」や、地域の繋がりの希薄さが取りざたされて久しい。働き方や家族の形が多様化に伴って生活スタイルも大きく変化しつつあるが、それを支える土台づくりが間に合っていないという現状がある。
 
今年3月大井町にオープンした「子供と、BAR」は「子連れで気軽に入れるバー」がコンセプトの明るいお店。今回はオーナーの鳥居賞也さんにオープンしたきっかけや、11月に初めて開催する「子ども食堂」についてお話を伺った。(インタビューは子ども食堂実施前。)後半は子ども食堂当日の模様を写真にて紹介。
 
 

鳥居賞也さん/「子供と、バー」オーナー

 
ーーまず、「子供と、Bar」をオープンしたきっかけは何でしょうか?
 
もともと(今も)隣の大森駅で不動産屋をやっているのですが、何か違う事業を始めたいと思って、シェアハウスやシェアオフィスなど案がある中で、シェアキッチンに目をつけました。いろいろ調べていたら、北欧でコモンミールというシステムを導入した街があるというのを聞いたんですね。コモンミールは週に何度か定期的に集まってみんなでご飯を作って食べるというもので、地域活性化に役立てていると。ビルが立ち並び、隣の人と挨拶もしたことがないということが当たり前の中で、そういった場があるのは面白いのではないかと思いシェアキッチンを開くことを決めました。ただ、夜はあまり使う人がいないかなということで、この物件がもともとバーの居抜きだったということもあり、自分たちでバーをやってみようと思ったことがオープンのきっかけですね。
 
ーー「子供と」というコンセプトは段々と決まってきたのでしょうか?
 
子ども食堂を始めた方が、会社の近くにいらっしゃって、食べに行ってみました。6人に1人のお子さんが貧困家庭という話も聞いたりして、何か役に立てることは無いかということで「子供」がテーマになりました。私個人の趣向として、少し変わったものが好きなので「子供」と「バー」というものを掛け合わせたらダイレクトに繋がってしまって、やってみようと。地域や近所の人が集まって子育てについて役に立つ情報を発信できる場になればいいなと思います。肩肘張らず軽くお酒を飲みながら語り合える場って大切だと思うんです。
 
ーー店内の装飾も本当にかわいらしいですよね!
 
結構ゴチャゴチャになってきてしまって(笑)子供の頭の中って本当にカオス状態だと思うんですよ。そういった子供の想像力を増幅させるような場所にしたいなというのもあって、子供の想像力に負けない想像力でつくり込んでいきたい、そんな気持ちですね。
 

 

-店内の素敵な絵は鳥居さんご本人によるもの。

 
ーー現在の客層はどういった感じでしょうか?
 
最初は小学生くらいの子供たちをイメージしていましたが、生まれて数ヶ月のお子さんを持つお母さんから電話があったりとか、授乳中のお母さん、保育園の年中さん年長さんも多いですね。障害のある方とその親御さんがいらしたりということもありますね。色々な方に利用していただけるというのはこちらとしても嬉しいです。
 
ーー子ども食堂については初めての試みということですが、いかがでしょうか?
 
メニューを考え直したり、色々しているのですが、結構小さい子たちが多いのかなと。やってみないと分からない部分が多い気がします。難しいですね。色々な子ども食堂を手伝いにいってみて和食が多いということが分かったので、今回はその線で行こうかなとは思っています。席数が少ない(6席)ので、入れ替え制みたいな形で食べたら出て行くといった形で、あまり落ち着かない感じになってしまうとは思うのですが、雰囲気を味わってもらえたらなと。大人になった時に「(子供の頃)変な店行ったな」と思い出してもらえたらいちばん嬉しいですよね。
 
ーー様々な場所で広がりつつある「子ども食堂」ですが、「子供と、BAR」ならではのこだわりなどはありますか?
 
今回は初めてなのでノーマルにやってみようと思います。今後月1ペースで開催する予定ですが、たくさんの方に来ていただけるようでしたら、寒い中待ってもらうことになってしまうので、次回からは17時台、18時台、19時台という風に予約制にしてもいいのかなと考えています。
 
また、以前こちらに来ていただいた子供さんが、アレルギーで食べられるものがなかったということがあり、どうにかしていきたいという思いがあります。次やるとしたらアレルギーに対応した子ども食堂もやるべきかなと。全てのアレルギーに対応した食事を提供するというのは難しいですが、専門家に相談しながら企画していきたいと思っています。
 

子ども食堂当日の様子

 

-席が空くのを待つ子供たち。

 

-お客さんでいっぱいの店内

 

-子ども食堂のメニュー。こちらにプチデザートがついて子供100円、大人300円(写真は大人用の分量)

 

-調理を担当するスタッフさん。親しみやすいカチューシャで店内のかわいらしい装飾に溶け込んでいた。

 
ついに初めての子ども食堂を迎えた「子供と、BAR」はオープンの17時から大盛況。子供たちの年齢層は生後数ヶ月の赤ちゃんから小学生まで様々。店内店頭共に賑やかな数時間となった。利用したお母さんからは「こういう場が家の近くにあるというのはとてもありがたいし、心強い」、「子供の同級生のお母さんとゆっくりお話できる機会はあまりないので嬉しい」といった声も聞かれた。
 
冒頭に取り上げた「保育園」問題はもちろん、大人も子供も一緒になってくつろぐことのできる交流の場づくりの重要性は今後さらに高まるのではないだろうか。子ども食堂の今後の発展に注目したい。
 
 
子供と、BAR

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